警視総監及び新聞カメラマン撃退事件とは、戦後、今は芸術の森として知られている上野で起きた事件。上野は当時は男娼の森としても知られていた。1948年、警視総監と新聞記者が上野公園を視察に訪れた。好奇の視線で男娼たちを眺め、フラッシュライトを炊きながら写真を撮り続けたという。すると、男娼の一人が怒り出し、警視総監と新聞記者に殴り掛かった。おそらくこれは、LGBTQの中に含まれる人々が権力に対抗した日本におけるもっとも有名な事例であろう。この作品は出来事を記念し、もしも上野が今、LGBTQコミュニティの象徴的な場所であったらと考えたものである。
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